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GH風 モノ造りの始まり

GH Craft は、1970年に 木村 學(GAKU:G)と最初のスポンサーである木村 光(Hikaru:H)によって学生時代から創業準備を行い神奈川県茅ヶ崎市の東海岸にある松林の中に作業小屋を作り創業しました。

創業当初は 風よりも速く走るヨットを造る!ということからスタートし、競技用の小型舟艇、ハイドロプレーンなどを 軽量合板構造で設計製作を日々繰り返しておりました。
その後1973年に現在の副社長:埜口史郎が加わり有限会社を設立し、国際競技用ヨット505級を製造し、国内・海外競技に参加しレースを繰り返しながら木構造からグラスファイバー、サンドイッチ構造、CFRPハニカム構造などを世界のYocht仲間を通じて導入しAdvanced Compositeの世界に入り、今日に至っています。

私たちが小型舟艇・Yachtの建造からモノ造りの世界に入ったことは大変幸運でした。理由は、設計から全ての建造の工程、そして実際に走らせ、国際レースで競い合うまでを一貫して2〜4人という少人数で行うことができたからです。
 

特に内燃機エンジンを用いない帆走 Only のヨットは、法の規制が全く無い!安全を自分自身で確保すればそれで全て!など、風速が6〜7m/sec以上有れば水上スキーができるほど風よりも速く水面を滑走するという乗り物は他には有りません。
もし間違った設計や工作をすれば確実に壊れる!壊れなくてもレースで負ける!という事などをいやというほど学習しました。

帆走するYachtは工学部の機械科や造船科のカリキュラムをまじめに履修すれば、日曜大工の延長線で自作することができます。流体力学、構造、材力、機構学、図学などと、身近な木材や大工道具プラスアルファで全行程を設計製作出来るのです。これらは大変すばらしい工学の体験・学習でした。
もしこれが自動車であったら?単なる要素技術者にしかなれません。ウルトラライト・プレーンならエンジンを購入してくれば何とかなりますが、それでも失敗すれば命を即落とします。
しかしながら、ビジネス・経済の観点から見ると、これは大変なことでした。とにかく商売に成らない!のです。


また、なぜ 私たちは、カーボンファイバーCompositeを使うのか?なぜ好きなのか? 
それはこの材料が現在地球上で手に入る最も優れた工業材料だと思っているからです。
ですから戦闘機も、F1も、ゴルフクラブシャフトやテニスラケット、釣り竿もCFRPを使うのです。現在これ以上の材料は有りません。

私たちGHはこのようにして、創業からいつの間にか35年を越えました。その間、とにかく自分たちの手で造ってみる!あらゆる技術に挑戦してみる、先端の技術をどん欲に吸収する、それを繰り返す毎日を過ごして来ました。そして何よりも幸せなことに大変良いお客様、仕事に恵まれてきました。これだけの多種多様な先端の乗りモノ(Vehicle)造りを体験できたことに感謝しています。

私たちは現在、約50名のスタッフで活動し、その半分が設計・技術部員です。 
とにかくGHは世の中にまだ無いモノを造ってみることが好きなのです。



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